■臆病■
今日の午後
母親が出してくれた林檎に刺さっていた
爪楊枝
僕の墓みたいな気がして
急いで林檎を食べて捨てた
どうしようも無く臆病な僕は
今日も全てに怯えながら生きていく
生きるのをやめる勇気も無い
全てを上手く選べないまま
時間だけが足早に進んで行く
僕は周りも見ずにただ必死でそれを追いかけた
何も考えずに
考える事さえも恐れて