■無題■

ねぇこんな場所じゃ両手も広げられない
君を抱きしめることすらできない
自由の名を履き違えているのは
こっちか そっちか
子供たちが夕日を浴びて
あぁ 強く 優しく 生きなさい
こんな場所では無理と知りつつ

ギターじゃない ペンじゃない まして政治ではない
この世界を変えられるのは人間ではない
もっと 空
僕らは与えられたコンクリートの箱の中で
あぁ どこまで 強く 優しく 生きられるか

それでもナイフは もう握らない
胸に刻まれるものは他にちゃんとあるから
後悔しないために未来があるなら
唯一それを神様が与えてくれたなら

まだ行きたくはない 神様あなたの元へはまだ行きたくない
まだ生きていたい まだ生きさせて欲しい
足掻くこと それが僕の生きること

そのうち時が来たら 未来なんていらないくらい 後悔することが何も無くなったら
その時立ち止まって あなたが近づいてくるのをただ待とう

それまで