■
加爾基■
水をください
沢山の水を
喉が渇いて割れそうだ
カルキの匂いは気にしない
ボロボロの羽根でここまでやって来た
もはや上手く風を押すこともできず
それでも羽根のある限り
飛び続けろと教えられ 急かされ 追われ
もう疲れた
汚いものも見すぎた
少し休ませて欲しい
水をください
沢山の水を
喉が渇いて割れそうだ
カルキの匂いは気にしない
むしろ私の心まで 消毒してくれそうで
水をください